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需要が多いトイレのワンデー・リフォーム
トイレが古くなった。新しいトイレで節水タイプに替えたい。メンテナンスが容易なトイレに変更したい。そういった要望からトイレを交換する方が増えています。在宅でトイレを交換する場合トイレが使えないというのは大変ですね。でもトイレそのものは1日どころか半日あれば交換出来ます。でもせっかくトイレを交換するのであれば床のクッションフロアや壁のクロスなども一緒に交換出来れば良いと思いませんか。トイレのワンデーリフォームをしてみて気づいた点や注意する点などみなさんと共有していきたいと思います。
現地調査の実施
ワンデー・リフォームを実施する前に事前調査をしっかり実施します。
まずは現状のトイレの排水位置の確認です。トイレには品番が明記してあるシールが貼ってありますのでその品番を確認します。トイレの排水は基本的に二つの排水位置に分けることが可能になります。
トイレ排水芯200(床排水)
現在のトイレは、基本的に排水芯200という排水位置のトイレが主流となります。排水芯200というのは床の排水管から壁までの距離が200㎜のことを言います。比較的新しい住宅では排水芯200のトイレが設置されていることが多いです。
排水芯リモデル(床排水)
昔はメーカーごと、トイレの種類ごとに様々な排水芯の商品が存在しました。新築の場合は設置したいトイレの排水芯に合わせて排水管を設置しましたから、排水芯の位置も様々であるのはそのためです。そういう現場に対応するためにリモデル排水用のトイレを設置します。
床上排水の場合も
床上排水という排水をしていることもあります。(特に床下の懐があまり無いマンションに多い)この場合もトイレの便器の品番を確認します。排水の高さが2種類に分かれているので、新しく設置するトイレも既存のトイレと同じ排水高さのトイレを選ぶようにします。床上排水の場合はトイレの排水は近くの縦管に接続しますが、接続するために専用部材が必要になります。
あとは壁・床が何で仕上げられているのかと床が何で出来ているのかを確認します。大抵の場合壁・天井はクロス、床はクッションフロアで出来ていますのでこの場合はワンデーリフォームが可能であると言えます。
最後にアクセサリーの設置状況ですね。現場によっては手摺が付いていたりしますが既存と同じ位置に再設置する場合は問題ありません。タオルリングや紙巻き器なども設置されていると思いますが、リフォームを機会に取り付け位置を変えたいという要望が出るかもしれません。そんな時は新しく設置する位置の壁の下地状況を確認します。壁の補強が必要の場合には新しくクロスを貼る前に壁下地補強を行うようにします。
まずはトイレの取り外しから
最初にトイレを取り外していきます。まずはトイレのタンクを取り外します。便器は床にボルト留めして固定しているので、ボルトを緩めて外していきます。トイレですから長年使用している場合、ボルトが経年劣化しているケースも少なくありませんので慎重に対応します。給水栓も丁寧に取り外します。
既存のクロス、床のクッションフロアを剥がす
壁はクロス、床はクッションフロアであることを前提として話をします。壁と天井のクロスを剥がします。床もクッションフロアを剥がしていきます。幅木はソフト幅木の場合は剥がしますが、木製の幅木の場合は取り外しはせずにそのままにしておきます。
クロスを貼ってからクッションフロアを貼る
クロス施工とクッションフロア施工の順番に気をつけましょう。まずはクロス施工から。クッションフロアから施工してしまうとクロス施工の際に新しいクッションフロアを踏んでしまうことになりますので。ソフト幅木施工の必要のある場合には、クロスを壁、天井に貼ってから施工をします。
トイレを取り付ける
最近のトイレには簡易取り付けが可能なように型紙が同梱されています。型紙を床に設置して排水部材の位置の確認をします。リモデルトイレの排水の場合には型紙を使って排水調整用のパイプを切断します。注意したいのはトイレの取り付け角度です。きちんと背壁に直角になるように設置していきます。
まとめ
トイレのワンデー・リフォームも工事を開始する前の現地調査がポイントになります。最重要チェックポイントはトイレの排水芯。既存のトイレの排水芯がどうなっているかを確認することで、どちらのタイプのトイレを手配・現場搬入をすれば良いかがわかります。それ意外に注意する点としては既存の壁・床の仕上げがどうなっているかを確認します。壁にクロスが貼ってあれば単純にクロスの張り替えを実施します。床はフローリングが貼ってある場合もあります。いま貼ってあるフローリングをそのまま活かすのも当然良いと思いますし既存フローリングの上に新しくクッションフロアを貼るのもよいでしょう。