解体

解体しないリフォーム工事

既存の建築材料を残して新しいものを作る

リフォーム工事というのは、基本的には古いものを壊して新しい建築材料に入れ替える行為をすることが多いです。新しい建築材料になった住まいは気持ちのいいものです。でも廃材が大量に発生するので環境に良い行為ではありません。そこで今回は解体をせずにリフォームする「解体しないリフォーム」について考えてみたいと思います。

床材の上貼り工事

フローリングが劣化したら新しいものに交換しようと考えます。新しいものを施工するにはまず古いものを解体するという発想になりがちですが、既存のフローリングの上に新しいフローリングを貼るという方法があります。いままでのフローリングは一切解体しません。ですので解体工事などの費用を抑えることが可能です。上貼りするフローリングですが、厚みは12ミリのものから1.5㎜という薄いフローリングまでバリエーション豊富です。厚みが薄いほどドアなどに干渉するケースが減りますので、ご自身のご自宅の状況を加味して選びたいところです。

窓枠のカバー工法

窓枠も劣化します。でもいざ劣化した窓枠を交換しようと思ってもそう簡単にはいきません。窓枠の廻りのボードを壊さなければいけませんし、ボードを壊すとなると貼ってある壁紙もある程度の面積を貼り替えなければいけません。そんな時は古い窓枠の上に新しい窓枠を被せてみてはいかがでしょうか。経済的ですし工事に要する時間も格段に短縮します。

インナーサッシ取り付け工事

この工事も経済期であり、かつ工期の短縮につながります。サッシだけに外壁に接しているのでサッシを交換した場合かかる費用は窓枠のそれとは比較になりません。インナーサッシの工事で得られるのは費用の軽減にとどまりません。お部屋を快適に過ごせるようになるとか、紫外線をカットしてくれるとか防犯性がアップするなど良いことづくめです。ごくたまに「部屋が狭くなるので取り付けは考えてしまう」という方がいらっしゃいますが得られる効果をよくお考えになり決めていただければと思います。

階段

階段もカバー工法が可能です。階段も取り換えをするとなると本当に大がかりになりますので出来れば避けたい所。階段の主要部材は、1)側板 2)踏板 3)蹴込板 4)上り框 などに分かれます。一般住宅においてはそれぞれの部材の寸法はだいたい同じなので、少し大きめに用意されていた部材を大工さんが現場に合わせてカット。まるで交換したかのような階段が1日から1日半で出来てしまいます。階段の架け替えとなると最低2日以上はかかるでしょう。その間に2階と1階行き来できないのもストレスです。

カウンター

カウンターも交換せずに新品同様にすることが可能です。カウンターの場合は「ダイノックシート」と呼ばれるシートを貼るだけです。ご自身で貼ることはもちろん可能ですが、ダイノックシートは材料代が意外とかかるので職人さんに貼ってもらうことをお勧めします。カウンターのダイノックシート貼りを見ていると「廃材が出ることを極力抑えた良いリフォームだな」といつも感心しています。

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hiro
住宅資材卸会社での営業経験とリフォーム会社での現場施工管理で培った経験をもとに、みなさまに快適空間をご紹介できればと思いブログを作成させて頂きます。