キッチン

キッチンパネルの進化。ここまで来たか。

もはや防火材としての役割を超えた。

キッチンを交換する際に「メンテナンスが容易な壁にしたい」というお話を良く承ります。現地調査のためご自宅に伺いキッチンの壁を拝見するとタイルが貼ってあることが多いです。お話を聞くとやはりタイルの目地のメンテナンスが大変だというお話をお聞きしますね。そんな時は迷わずにキッチンパネルをお勧めするようにしております。壁がフラットになるので目地がありませんから、お手入れラクラク。キッチンパネルは不燃材料ですからガスコンロ廻りに当然貼ることが可能になります。ただ現在のキッチンパネルは他にも驚きの機能を持った商品が出てきました。

消臭機能を持つキッチンパネル

ここまで来たか・・・という感想を持ったのがこのキッチンパネルの消臭機能商品です。30年この業界に携わっていますが、これはある意味ショックでした。こんなことが出来るなんて。これからどうなるんだろう。キッチンパネルが火災を消化してくれる日が来るのだろうか。冗談はさておき驚きの機能を紹介しますね。アイカ工業というメーカーがあるのですが、キッチンパネルのシェアが高いメーカーです。その中にセラールというシリーズ名のキッチンパネルがロングヒットを飛ばしていて、柄だったり表面の意匠性など他のメーカーの追随を許さないんです。そんなセラールで消臭機能を有するパネルが発売されています。「これはすごい」と思ってカタログを隅から隅まで良く読んでみると・・・キッチン廻りには使えないことが判明。上がったテンションが少し下がってしまいました。でもパネル(厚み3ミリ)で消臭機能を有してかつ仕上げ材(艶有仕上げ!)なのはアイカ工業のセラールだけとなります。公共施設などに使われるケースが多いようですね。(病院など)住宅においてはトイレの壁に使って、消臭を図るといった使い方が良さそうです。(意匠性やメンテナンスも優れていてとっても良いですね)

パネル同士の継ぎ目が目立たないキッチンパネル

大建工業 グラビオ

キッチンパネルは通常キッチン下台と吊り戸の間に貼るものです。両脇が壁の場合にはその壁にもキッチンの奥行を少し出るくらいの幅で貼っていきます。ごくまれにですがキッチン下台と吊り戸の間が3尺以上ある場合にはキッチンパネルを横貼りにしようとすると寸法が足らずに隙間が出来てしまいます。そんな時はキッチンパネルを縦貼りにして同一面で何枚か貼っていくケースがありますが何枚か貼っていく際には当然キッチンパネルの間には目地が出てきますが、同一面でキッチンパネルを何枚か並べていくとパネル同士の連結部分が見栄えのよくないことに。こんな場合にはパネルとパネルの間にシーリング材を充填したりHジョイナーで見切ったりするのですが、これでも目地が目立ちすぎてせっかくの新しいキッチンの魅力が半減してしまいます。そんな時に採用したいのが大建工業から出ているキッチンパネル「グラビオ」これはキッチンパネルの厚みの部分の小口(こぐち)※長手方向のみ を化粧シートを巻き込みVカット仕様に仕上げたパネルです。Vカット仕上げですからキッチンパネルを同一面でつないでも目地が目立ちません。1枚もののキッチンパネルで仕上げたような美しさです。

まとめ

一番最初に明記したように30年前には想像していなかったことが現実に起こっています。これからどんな新商品が出てくるのか楽しみです。

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hiro
住宅資材卸会社での営業経験とリフォーム会社での現場施工管理で培った経験をもとに、みなさまに快適空間をご紹介できればと思いブログを作成させて頂きます。