サッシ

インナーサッシを取り付けてみた。

その機能性に注目が集まるインナーサッシ

リフォーム工事を実施していく中で、お施主様からインナーサッシを取り付けたい!と言う要望を頂きます。お困り事を解決する手段としてご採用をお決め頂くのですが、ご要望で一番多いのが結露をなんとかして欲しいという要望です。結露は外気と部屋内の気温の差により発生しますので、冬でしたら寒い空気が部屋の暖かい空気に触れないようにすることにより結露を防ぐことが可能になります。設置するに当たり、事前確認することが多いインナーサッシ。どんなことに注意したら良いかみなさんと共有したいと思います。

設置場所の確認

インナーサッシは設置する場所の窓枠の内側に設置していきますが、窓枠の奥行が大変重要になってきます。以前は奥行が70㎝以下の場合ですと、奥行きが70㎝以上になるように大工さん工事にて造作工事が必要でした。ただメーカーも品質の改良を重ねることによりアタッチメントを開発。インナーサッシの取り付け工事と同時に窓枠奥行拡張が可能になりました。工事の工程が増えることがなくなりワンデーリフォームが可能になりました。

インナーサッシの仕様の確認(形状)

出展:LIXIL インプラスカタログ https://webcatalog.lixil.co.jp/

インナーサッシの形状を確認します。引き違い戸にするのか、片開きドアにするのか、FIX窓にも対応していますので形状を確認します。

出展:LIXIL インプラス カタログ https://webcatalog.lixil.co.jp/

インナーサッシの仕様の確認(ガラスの種類)

インナーサッシにどんな性能を求めるか?により採用するガラスの厚みや種類が変わってきます。

単層ガラス

1枚のガラスから構成されており価格が安いこと、加工がしやすい反面、割れやすい 結露が起こりやすいなどのデメリットもあります。住宅では3ミリ~5ミリの単層ガラスが使われることが多いです。

複層ガラス

2枚のガラスの間に乾燥空気やアルゴンガスが封入された空気層を持たせて断熱性を持たせたガラスです。空気層を持たせることで単層ガラスに比べて断熱性の効果を期待できます。

Low-E 複層ガラス 

複層ガラスの進化版とも言えるガラスになります。透過性のある金属膜をコーティングすることにより断熱性と高めたり遮熱性を高めたりする効果があります。面白いのは金属膜をどのガラス面に貼るのかにより機能が変化する点です。複層ガラスは上記で述べたように2枚のガラスから構成されますが、室内側ガラスの中空層側に金属膜をコーティングした場合は断熱効果を発揮してくれます。一方室外側ガラスの中空層側に金属膜をコーティングした場合は遮熱効果を発揮してくれます。

カーテンレールを設置できるタイプを検討する。

窓枠の上枠に、カーテンレールが正面付けにて設置してある場合で、ふかし壁を設置してからインナーサッシを設置する場合は、一度既存のカーテンレールを取り外す必要が出てきます。そしてふかし壁を設置してからインナーサッシを取り付け、最後にカーテンレールを設置していく流れなのですが、ふかし壁が「カーテンレール仕様」になっていない場合は再び窓枠上枠にカーテンレールを設置するこが出来なくなります。こんな時はふかし壁は必ず「カーテンレール仕様」を選ぶようにしましょう。

トステム インプラス 引き違い2枚建て

2枚建て 単板ガラス オーダー商品

現地調査が設置成功の秘訣

設置に関してはそれほど難しいことはなさそうです。それより事前準備がなにより大事。上記では触れませんでしたが窓枠が歪んでないかを調査することも大事です。高さの寸法を両脇と真ん中3点でそれぞれ採寸。間口も同じように上下と真ん中3点で確認します。メリットがいっぱいのインナーサッシ。正しく取り付けて快適空間を実現しましょう。

ABOUT ME
hiro
住宅資材卸会社での営業経験とリフォーム会社での現場施工管理で培った経験をもとに、みなさまに快適空間をご紹介できればと思いブログを作成させて頂きます。