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給水管・給湯管更新はリフォーム工事と同時がオススメ
築年数を経ているマンションの場合、可能なら給水、給湯管は新規交換をすることを
お勧めします。
というのも、ひと昔建てられたマンションの給水管は鉄管で出来ているケースが殆どで
あり、給湯管は銅管で敷設されている場合が多いので、配管の中に水道水のサビが付いて
いる場合が多く、最悪の場合には赤さびの水が出てくることもあるからです。
新たにマンションを購入した場合で、自分好みにお部屋をカスタマイズしたいと考えている
場合やご自宅をリニューアルしたいとお考えになった場合、給水管、給湯管の更新の絶好の
チャンスです。
更新は
ケースバイケースですが、更新が容易ではない場合もあるので注意が必要です。
床組がしてある場合のマンション
この場合には、床組とマンション躯体(くたい)との間に空間(いわゆるすきま)
があり、そのすきまに給水、給湯管を通している場合が多いのでこのすきまを利用
して新規に給水、給湯管を通してメーターから新しい配管を敷設することが可能です。
但し、メーターから新規配管を敷設する場合にはクリアしなければならない関門が
1つあります。
赤さびの水(赤水)を出さないように新規に配管を通すということは、鉄管に水を通さない
事とイコールになります。したがって新規配管はメーターから敷設する必要があるのですが
水道メーターというものはマンション共用部にあります。(主には共用廊下.etc)
(水道)メーターから新規配管をする場合には、専有部(お住まいの中)に新規に
配管を通す必要がありますので、すんなり共用部⇒専有部へと配管を通せるかどうか
がポイントになります。
マンションの場合、外気に面している壁というのは躯体壁のケースが多いため新たに
配管を通せないケースがありますので注意が必要になります。
例え一部でも既存配管(鉄管)を使って給水管を通せば、赤水が出てくる可能性が
残ってしまいます。
新規配管を専有部に通すために、躯体壁に穴を開ける(コアあけ)という方法もあり
ますがマンション管理組合がコア開け工事を了承してくれるか事前の確認が必要と
なります。
直貼りフロア施工してある場合のマンション
仕上げ材であるフローリングがマンションの躯体床(スラブ)に直接施工されて
いる場合(つまり床材と躯体床との間に空間がない場合)既存の給水給湯管が
躯体床に埋設されているケースが考えられ給水、給湯管の新規更新が出来ない
ということになります。
比較的築浅のマンションでは躯体床に給水、給湯管が埋設されていても給水管
給湯管はポリ管(ポリブデン管)で敷設されていることが多いので、赤水が出る
ことはありませんので無理をして更新を考える必要はないでしょう。
直貼りフロアマンションでも水廻りは床組しているケースも
マンションの場合、水廻りは一定の場所に固まって設置しているケースが多い
です。ですのでその一定の場所だけ床組をしている場合は躯体床と床仕上げの
間に空間があり、その空間の中に配管が通してあるので、新しい配管をそのすきま
を通して新規配管をすることが可能な場合もあります。